約 431,416 件
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/25.html
489 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/11/09(火) 20 39 57 ID JDJ4/FA20 [1/4] 京介「おい、これ以上俺の腹の中にコレステロール入らねぇって!」 桐乃「うっさい! 黙れ! キモッ! さっさと卵食べなさいよ!」 京介「食べなさいよ!じゃねえ! せめて焼け! 生卵10個目とか、俺は減量中のボクサーかよ! はぁ……お前さ、別にいいじゃねぇかよ、料理ぐらいできなくてもよ。 明日やる調理実習ったって、一人でやるんじゃないんだろ? 班でやるんだから 卵割るのとか、フライパンとか、そういうのは他のヤツに任せればいいんじゃねーの?」 桐乃「じゃあ何? このあたしが地味子みたいにモクモクと野菜を洗ってればいいっていうの?」 京介「どういう例えだよ! 麻奈美だったら他のヤツの仕事無くなるぐらいテキパキこなすぞ?」 桐乃「……やっぱ練習する」 京介「練習するってな……あのさ、作るのオムライスなんだろ? 黄身割れても問題なくね? 殻は取ればいいんだし。練習するんなら、次に進もうぜ、次」 桐乃「絶対綺麗に割れるようになるまで練習する!!」 京介「この完璧主義者め……」 桐乃「地味子は黄身潰したりしないんでしょ?」 京介「つーか、あいつは片手で割れる」 桐乃「……あたしだって片手で割るくらいできるわよ!」 京介「なんで張り合うんだよ!? つーか、両手で綺麗に割れないのに、片手で卵割れるか! ホレ、俎板と包丁。ん~取り敢えず、肉とピーマンあったから、これ具材な これ(卵)は没収。俺が割って混ぜておくから。最後の2個なんだからよ。これ使わないとただのライスだぞ? ……お、上手く割れた……痛っ! 叩くな! お玉で叩くな! ってナニソレ? 冷凍マンボウ!? 死ぬ、それで叩かれたら死ぬって!! 桐乃さん、桐乃さま、マジ勘弁。これ偶然だから! 俺も上手く割れないから!!」 桐乃「ふ、ふん! よく考えたら、あんたや地味子なんて、卵割ってるのがお似合いよね。 料理ってやっぱり包丁使うのがメインって感じだし? あたしに相応しいのはこっちよね? みてなさいよ、メルルちゃんのモノマネで鍛えたあたしの包丁使いを!」 京介「危ねっ!? アニメキャラの戦闘ポーズが台所で使えるか!!」 桐乃「痛っ……ちょっと指切っちゃった」 京介「な、なんだと!? おい、桐乃、指みせろ!」 桐乃「え、な…きゃっ…」 京介「血出てるじゃねーかよ」 桐乃「ちょ、ちょっとだけじゃん。っていうか、何、あたしの手触っ……」 ちゅぱ… 桐乃「ひゃう!?!!」 京介「待ってろ、いま救急箱持ってくるからな」 桐乃「い、い、いま、いま、いま、アンタ、あた、あた、あたしの指、な、な、舐め、舐めぇ……」 京介「って、救急箱どこだよ? リビングにねぇの? おふくろの部屋か?」 ガチャ 490 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/11/09(火) 20 41 26 ID JDJ4/FA20 [2/4] 桐乃「ひゃふぉいにゅえfじょゃにゃ△ひゆぅゅ※sΣぴゅぁょぅ……!?!!!?!!? な、舐められたぁぁぁ……あたし兄貴に舐められたぁぁぁぁぁ!!!! お、落ち着いて、おちついて高坂桐乃、おちついて素数を数えるのよ…… 4、6、8、9、10、12、14、15、16……へぁぁ!? また血が出てきた!? 兄貴ちゅぱちゅぱで血液増量中!? まずい、まずい、シスコン兄貴が帰ってきてあたし血まみれだと、アイツ超心配する。 あたし抱っこして病院に駆け込んじゃう。 超恥ずい! ありえない、中学生にもなって高校生の兄貴に抱っことか、死ねる! 幸せ過ぎて死ねる!! そ、そうよ、だから止血しないといけないの。あくまで止血なんだから、勘違いとかすんじゃないわよ……キモッ いい、止血っていったら、ちゅっちゅっ以外に存在しないの! 兄貴がちゅっちゅして止血したんだから、この世界にそれ以外の止血方法があっちゃダメでしょJK。 はぁ…はぁ……兄貴がちゅっちゅしたあたしの指……舐めちゃうの? あたしも舐めちゃうの? うはぁ、キモ! ちょーキモ! なんかよく見たらあたしの指テカテカしてるし。兄貴のキモ唾液でテカテカワクワクしてるし!! 兄貴液分泌しすぎ! シスコン変態兄貴、汁だくとか、何その無駄な特技? 接待? 汁だく接待でもするつもり? はあ、ありえないし? そんなのやって誰が喜ぶっての? あたし以外喜ばないでしょーが!! 本っ当使えないし。 だいたい、救急箱とかリビングにあるし。そこの箪チェストの一番下に入ってるし。 あたしが陸上で怪我したときとか使ってたでしょうか! アンタ何見てきたの?あたしの生足みてなかったわけ!? お母さんの部屋にあるわけないじゃん。でもアイツはシスコンだからずっと探してる。あたしの為に探してる。超キモっ! と、とにかく、暫く戻ってこないから、あたしは自分でなんとかするしかない。つまり舐めるしかない。 兄貴と同じものを舐めるとか、気持ち悪くてゾクゾクしちゃうんだけど? 鳥肌立つんですけど! なんか鼻血も出てきたんですけど!! い、いくよ兄貴……兄貴がペロペロした妹の大事なところ、あ、あたしも舐めちゃうよ……2人で舐めちゃうよ? ……んちゅ…ん……ちゅっ…ちゅっ……んふぁ…ふ…にゅぱっ…… 舐めたぁぁぁ……兄貴汁が付いた妹フィンガー舐めちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁ 苦っ…なにこれ超苦い! こんな苦くて飲みづらいものを、妹の口に吐き出すとか、マジ犯罪っ!! 喉の奥まで突っ込んできたし。兄貴フィンガーグリグリ掻き回してたし! 歯茎とか、舌の裏とか、兄貴汁であたしの口の中コーティングする気? 変態! シスコン変態兄貴、マジヤバい! ホントヤバい! 妹の口の中、兄貴の香りにして勝利宣言なわけ? 輝き叫んでるわけ? 終わってる、兄貴もう終わってるよ!? いくら妹が可愛いからって、弱った妹につけ込んでそういう行為していいわけ? はぁ……はぁ……な、何? もう一回? もう一回舐めるの? だ、だよね、そうだよね、なんかまた血出てきてるし? ああ、でももう一回舐めちゃったから、兄貴汁相当うすくなってる……そんな装備で大丈夫? ……スンスン……ああ、でも確かにこれ兄貴の匂い少し残ってる。絶対残ってる! パクっ…ちゅるるるるる……… んはぁあ、兄貴汁きたぁぁぁぁ……兄貴汁と妹汁混ざったぁぁ……ピンク色ぉぉぉぉぉ…… ふぁあ、なんかクラクラしてきた。兄貴汁ちゅっちゅしすぎでフラフラしてきた。 まずいまずい、妹失神したら、兄貴襲いたい放題じゃん。兄貴に看護されまくりっ! 看護? 看護するの? あたし兄貴に看護されるの? 膝枕くる? 兄貴枕っ! リアル兄貴枕っ!? いつもあたしが嗅いでる兄貴の枕じゃなくて、兄貴が枕っ!! あたしもう倒れる! 倒れちゃっておk! もうギブアップしてもいいよね! むしろギブアップせいっ!」 ガチャ 京介「桐乃、なんとか絆創膏みつけてきたぞ!……お、おい!!」 ぽむっ 桐乃(んぁ……タイミング良すぎぃ……だから大好き! あたしのお兄ちゃん世界一ィィィィ!! だから世界一の妹スマイル、あげちゃうんだから! 兄貴だけにあたしの最高の笑顔みせるんだから!!) にぱっ 京介「うぉおぃっ!? お前の口の中血だらけだぞ、桐乃!!!」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/902.html
971 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 00 56.28 ID 4XbO6Lu90 新スレ 【俺妹】高坂桐乃 晩58ん いない兄貴の 椅子を蹴り ttp //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1310036401/ 972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 01 23.11 ID 9Rd9Z8TgP 971 乙 973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 01 53.88 ID RTTPtBby0 971 おつ 974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 03 44.53 ID Uzw/nz4bO 971 おつ!良いスレタイだね 975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 04 33.81 ID iv7Q4/6D0 971 乙! 976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 05 49.95 ID X1JupxJH0 ノ) 971乙 へ8" ̄ ̄8へ ( (/ィ人レ人) ) あやせのヤロー、次スレでは目にモノ見せてやんよ ()人 ゚Д゚人( ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 977 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 05 52.23 ID ATQhJGTrP 971 乙 もうすぐ60スレか 一時100スレ目云々てSSがあったけどだんだん現実味を帯びてきた気がするw 978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 07 01.05 ID SWybLd1Q0 971乙!良心のある人でよかったw 979 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 07 14.92 ID DSYmBcewO 971 乙 980 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 09 07.12 ID 4XbO6Lu90 978 スレタイには良識はあるが高坂兄妹に対しては無いぜ! はやくぺろぺろし合ってギュッとするだけの簡単なお仕事をするんだ! なに、あやせ?任せろ! 976のカナカナを道連れにして食い止めてやるさ 981 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 09 41.92 ID OBLV4g8Q0 971 乙! 立てられないのに、危うく踏むとこだった 982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 10 05.93 ID UlEvANdk0 971 おつ! 983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 11 15.96 ID bHqQzbcq0 971 乙 これは 874で切られた加奈子の左ツインテなんだからね/// 984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 14 01.12 ID X0HhxfYU0 976 かなかな、世の中には絶対強者というべき相手がだね ・・・いや、諦めないのは大事だよな、うん 985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 15 00.72 ID Ua+XYZ/w0 971 乙! 5・7・5形式の開拓だな 986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 15 44.84 ID DSYmBcewO かなかなが埋められる季節がやってきました 987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 16 47.20 ID SWybLd1Q0 やめたげてよぉ! 988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 25 51.50 ID X0HhxfYU0 1000ならかなかながあやせたんに勝つ――夢を見る 989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 28 21.43 ID iv7Q4/6D0 ノ) へ8" ̄ ̄8へ ( (/ィ人レ人) ) ~~~~~~~~~~~~~~~~~ 990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 29 04.29 ID iv7Q4/6D0 ノ) へ8" ̄ ̄8へ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 30 08.69 ID iv7Q4/6D0 ノ) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 30 18.43 ID SWybLd1Q0 ノ) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 30 20.40 ID i6ZA8qQv0 ノ) . . . . . ,.. ´ ` .、 /. ,>ク ゛ .、 /. . . . . . . . . . 二>´ / ∧ } ヘ. ,. . ./¨´ / ./ ゙ /. . . /. / / / ∨ . . / . / __,ノ / / ハ . / . /  ̄´ / /¨¨`ー‐- ∨. } ,イ ./{ / ,z===x、 /´ z==z、 ` l i l/ .} ./ 〃 ハ{_ ´ ,ィ、 ヽ. l l .l | l .{. {{ {.ソ ヒリ l}、_ } リ ハ. .| ヽ _ ノ / j イ ゙{i | i ` ̄ ̄´ / .ハ | | ゛ / |゙ヽ;. / l { / l lノ.}/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 31 13.05 ID RTTPtBby0 やめれww 995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 31 28.79 ID SWybLd1Q0 993 うわあああああああああああああ 996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 31 43.08 ID iv7Q4/6D0 993 www 誰かやってくれないかと期待してたら 本当にきたw 997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 36 12.42 ID DSYmBcewO 1000ならきりりんの願い事が叶う 998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 36 24.45 ID Uzw/nz4bO 1000なら簡単なお仕事in上海がくる 999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 36 37.18 ID SWybLd1Q0 ノ) へ8" ̄ ̄8へ ( (/ィ人レ人) ) 1000なら次回からあやせが埋まれヨ ()人 ゚Д゚人( ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/07(木) 20 36 52.23 ID Y4nqwzV10 1000ならあやせが埋められる
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1971.html
369 :【SS】?:2016/06/15(水) 14 12 35.68 ID rsYlUDCk0 (アキハバラマーチ♪) 「みなさん、こんにちはーっ!竹達あやな役の高坂桐乃でっす!そして!」 「みなさん、うぃ……じゃなかった、こんにちはーっ、高坂桐乃役の竹達あやなでーっす♪」 「竹達さん……いま、別の番組と間違えなかった?」 「あはははは……なんかこう、さっきまで桐乃ちゃんと話してた感じが某スタジオの雰囲気に似てたからさーw つい間違えちゃった(汗)」 「あー、あの番組ね、分かる分かる。ってか、あたしいつも聞いてるしw」 「ほんとー?ありがとー♪」 「今回この番組をやるってことになってさー、あたしもどんな感じで話したらいーんだろー、って竹達さんの出てる番組を聞きながら考えててさ。」 「うんうん。」 「そんで、あたしたちのトークの内容とか考えたら、やっぱこんなカンジの雰囲気かなー、って思ったんだよね。」 「あーなるほど。ちょっと変態チックな感じとか?」 「ちょ!竹達さん!始めっから飛ばし過ぎ!そっちじゃなくって!自由な感じとかそーゆーのだってば!」 「あー、そっちかーw そだね、ゆるーく自由な女子トーク、みたいな?」 「そーそー、そっちそっち。いきなりびっくりしちゃったじゃん。」 「あはははは、ごめんごめん。んじゃ早速はじめよっか。」 「そだね。じゃあ行くよ?せーのっ!」 「「 【俺の妹が SSで こんな番組(ネタ)やるわけがない!】 」」 (俺の妹が(ry♪) 「ってことで、改めて。お久しぶりでーす♪竹達さん。」 「こちらこそ、お久しぶりー、桐乃ちゃん♪」 「前回一緒に仕事したのっていつ頃だったんだっけ?」 「えーっと、去年の秋冬くらいじゃなかった?多数決ドラマってやつで。」 「あ、そーそー、それそれ。」 「でもこーやって直接話するのはすっごく久しぶりだよね。」 「うん。確か俺妹の第一期の特典映像以来じゃなかったっけ?」 「そうそう、あの時に初めてお話しさせてもらったんだよね。」 「なんかすっごい懐かしい気がするw」 「だよねーw 二期の特典ではそーゆーの無かったもんね。」 「でもさ、特典で俺妹。ラジオの出張版やってたよね?」 「あ、聞いてくれてたんだ?」 「もちろん!出だしのアドリブで噛んだのもちゃんと覚えてるよ?」 「ちょっと!それ言わないで!黒歴史!黒歴史だから!」 「ふひひーw その後のちょっと背伸びした竹達さんも、ちょー可愛いかったなーw」 「うう……恥ずかしすぎるよ~っ!」 「へへへ……てなカンジで、この二人でお送りしていきますので!」 「よろしくお願いしま~っす♪」 (ageて行こう!♪) 「ということで早速、始まったわけですケド!竹達さんは……」 「あ、あたしのことは、あやち、でいいよ?そっちのほうが呼びやすいでしょ?」 「え?そう?でもなんか、それだと何となく呼び捨てしてるみたいな気がするんだケド……」 「そうかな?いつもみんな、そー呼んでくれてるから、あんまり違和感とかはないんだけど?」 「でもなー、竹達さんのほうが年上だしなー……あやちさん……あやなさん……なーんか距離感でちゃうなー……」 「あたしは別に気にしないのにw」 「ん~~~……、そうだ!アヤ姉、ってのはどう?」 「アヤ姉?」 「うん。あやち、だと呼び捨てみたいに思えるし、ちゃん付けとかさん付けってのもちょっとなんが違う気がするし。だから、アヤ姉。」 「アヤ姉……アヤ姉かぁ。なんかすっごく新鮮。そんな風に呼ばれること、殆どないし。」 「でしょでしょ?」 「それになんか桐乃ちゃんがあたしの妹になったみたいなカンジがするね♪てへへへへ……アヤ姉かぁ……なんか嬉しい♪」 「じゃあ決定ね♪あ、あたしのことは桐乃でいいよ?」 「でもそれだと呼び捨てになっちゃうよ?」 「アヤ姉のほうがおねーさんなんだから、別におかしくないっしょ?」 「でもなー……」 「それじゃあ、きりりんでもいーよ? 前にツイートしたときみたいなカンジで。」 「え?」 「しゅごーーーい!ってさ。」 「あー、最終巻を読んだときのやつ?」 「そうそう、アレアレ。」 「いやー、あれは衝撃的だったね!特に第三章の見開きの一言とあの挿絵!思わず一期九話のきりりんみたく萌え狂いしそうだったもん。てか、してたもん。」 「ちょ!詳しく言うのやめてよ!恥ずかしいじゃん!」 「そっちから話をふっといて?!まーいーけどw でもそのあとちょうど二期の最後のED曲のレコーディングでさー、まだ読んでなかったプロデューサーさんに『歌詞、これで結末的に大丈夫!?』とかいろいろ聞かれたんだよね。で、すっごく言いたくって、でも言えなくって。ずっとニヤニヤしてた。」 「へー、そーだったんだ。」 「気分的には第四章のきりりんって感じ?みたいなw」 「そ、そーゆーのは言わなくていいから!」 「あははははw」 「話、戻すよ!アヤ姉はエレン先生って知ってる?」 「エレン先生?」 「そ。英語の教科書に出てくるキャラで、最近ちょっと有名になってるらしいんだけどね。」 「え?英語の教科書で可愛いキャラとかでてくるの?」 「そーみたい。で、なんか、そのエレン先生に似てるって言われたんだよね、さっき。」 「へー。どんな先生だろ?気になるね。え?写真あるの?」 「なんでそんなん用意してあんのよ!」 「どれどれ……」 http //download1.getuploader.com/g/anisen_2/1180/%E5%A6%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E2%98%86%E3%81%8D%E3%82%8A%E3%82%8A%E3%82%93.png 「ちょ!なにコレ?!」(これがオタクの生きる道♪) 「あはははは!似てる似てるwしかもヘアピンまでw」 「ヘアピンは書き足したもんじゃん!てか雑コラすぎでしょ!コレ!」 「いやー、きりりんもついに英語の教科書に進出かーw」 「んなわけないじゃん!」 「でも可愛いよねー、このエレン先生。へー、最近の英語の教科書ってこんなのなんだ。なんかあたし、こんな教科書だったら、もっと英語ができるようになってたと思う。割とマジで。」 「まー、確かにそれはあるカモね。なんか自然と頭に入ってきちゃいそーだよねw マンガとか見る感覚でさ。」 「ねー。なんか昔の教科書の内容とか全然覚えてないんだけど、これだとエレン先生の台詞とかだったらすぐ覚えちゃいそうw」 「それにさ、ヒアリングとかも可愛い女の子の声とかでやってくれたら絶対成績あがっちゃいそーだよねw」 「それすっごくいいね!どっか出してくんないかなー」 「てかアヤ姉がエレン先生の中の人になればいいじゃんw」 「え?あたし?ダメダメ!ムリムリ!国語の朗読とかならできるかもしんないけど、英語なんて絶対無理だってば。」 「そー言えば、俺妹ラジオでも苦労してたもんね、アヤ姉w『りけ』とか『めっさーじぇ』とかw」 「しーっ!しーっ!しーっ!それ言っちゃダメだってば!」 「でもそーゆーの出してほしいよね、割とマジで。人気声優がしゃべる!萌える英会話!とか?」 「あ、それ、すっごくほしい!」 「てゆーか、自分で出したら?アヤ姉?」 「あたしが?ムリムリ、今から英語の勉強なんて!」 「勉強しないでそのまま読んだら?たぶん違う意味ですっごく売れると思うよw」 「そーゆーヤケドするのはラジオとかだけで十分だから!」 「でも欲しいよね。萌え系の参考書とかはいろいろ出てるみたいなんだけど。」 「あー、なんかそーゆーの増えてるよね、最近。え?なに?まだなんかあるの?」 http //download1.getuploader.com/g/anisen_2/1181/%E5%8F%82%E8%80%83%E6%96%87%E7%8C%AE.png 「え?なにこれ?!こんなの出てたの!?」 「な!なんでそんなもんがここにあんのよ!てか準備しすぎでしょ!」 「すごーーい!きりりん!英語の参考書に出てたんだ!」 「ちょ!み、見なくていいから!アヤ姉!」 「なになに……桐乃は京介に愛されている?!うひょほぉ~っ!なにこれ!なにこれ!ちょー萌えるんだけど!」 「こ、声に出して読むんじゃなぁ~~~いっ!!!」 「あ~あ、没収されちゃった。もっと見たかったのに……。」 「ダメ!まったく!なんてもん用意してんだっての!」 「でもすっごい内容だったねw あの例文って、きりりんが考えたの?」 「んなわけないじゃん!あたしはイラストとコメントで登場させてもらっただけだってば!だいたい、あんな内容になるなんて聞いてなかったんだから!」 「へー、それじゃ他にも色々あるんだ?例文が。」 「あ!や、そ、それはその……!」 「あとで収録終わってから見せてもらっちゃおうっとw」 「だからダメだってば!」 「ふーん。でももし見れなかったら、あとで密林で買っちゃうから一緒だよ?」 「ぐ……」 「どうする?どうする?」 「…………はぁ。じゃあもう、好きにしていいよ。そんかわし、この収録終わってから、だかんね!」 「やったー♪」 (とある日常の背景音楽♪) 「そう言えばさ、このまえ総務庁のお仕事やってたよね?きりりん?」 「ちょ!それ触れちゃう?いくら勝手にやってる番組つってもヤバくない?」 「んーとね、あくまで庁だから大丈夫なんじゃないかな、たぶん、だって。」 「相変わらずいいかげんなノリだなー、この書き手。」 「あと、この番組はフィクションで、実在する人物、団体とは一切関係ございません、とか言ってた。」 「いいのかなー?マジで?」 「まぁ、もしダメってことになったら、この番組も削除されちゃうと思います、ってさ。」 「ったく、どーなってもしんないかんね。」 「全くだよねー。ていうか、勝手に登場させられる身にもなってよーっ、って言いたいよね。」 「つっても、あたしが登場させられるのは、いつものコトなんだけどね。」 「なんかどんどんメタな発言になっちゃってるよw きりりんw」 「まー、ここで悩んでもしょーがない。ってことで話も出たことだし、折角だからちょっとだけ宣伝しとこうかな。」 「おー、さすがキャンペーンガール!」 「まーね!つってもこないだの冊子で重要なことは大体説明してんだよね。だから、ここではここでしか話せないことにしとこっかな。」 「え?ここでしか?」 「そ。ちょっとした裏話っつーか、あんま大きな声じゃ言えないケド、みたいな?」 「へぇ~っ、どんな話?」 「うん。さっきも話に出たとおり、こないだ総務しょ……総務庁のお仕事でキャンペーンガールやったんだけどさー。ぶっちゃけ、選挙に行くのってめんどくさいって人がやっぱ多いと思うんだよね、若い人は特に。」 「うんうん。」 「そんで、こないだも『行ってもどうせ変わらない』って意見が多いけど、たくさんの若い人たちが選挙に行くようになれば変えられるんだよ、って話をしたんだケドね。これには実はもう一つ別の意味があんの。」 「?」 「それが大きな声では言えない理由になっちゃうんだけど---行かないと自分たちにとって良くない方向に行く可能性もあるってこと。」 「え?それってどういう意味?」 「つまりね、いま日本の人口は年配の人が多いワケじゃん?そんでもって若い人があんま行かないってことは、年配の人にとって住みやすいようになっていくってことにもなるっしょ?」 「うん。」 「それをあえてちょっと意地悪な言い方をすると、高齢者優遇の世の中になって、若い人が損をするような世の中になる可能性もあるってワケ。」 「あー」 「だから若い人の声を少しでも多く増やす、って意味が、この18歳選挙にはあると思うんだよね。」 「と言うと?」 「本来ならどの年代にとっても平等な世の中になれば一番いいんだけど、人口の割合でそうはなんないからさ、今の時代はね。でしょ?」 「うんうん。」 「だからあたし的には、これって世代間の格差をなくすためのものなんじゃないかな、って思ってるんだよね。」 「あ!そう言う意味かー!なるほどねー」 「だから---みんな。選挙にはちゃんと行ってよね。」 「おぉぉ~~~っ!すごい説得力!」 「でもこれはさっきも言ったとおり、大きな声で言えることじゃないからさ。どんな年代の人たちだって、みんな自分にとってより良い世の中になるようにって思って行ってるわけで、それ自体はすっごくあたりまえのことなんだしね。」 「でもそういう風に考えたら、やっぱ行かなくちゃ、って気になるよね!」 「うん。こーゆーこと、みんながもっと意識してくれるようになったらいいんだケドねー」 「だね!てか、すごいね、きりりん。」 「え?」 「すっごく真面目に考えてるんだなって思って。感心しちゃった。」 「そ、そっかな?」 「うん。そうだって。18歳でそんな風に考えられるってすごいって思うよ?」 「ま、まぁ、今回の仕事のおかげで考えるようになったってのもあるし?それにこれもあたし一人で考えて思いついたコトじゃないし?」 「ふぅん。誰と考えたの?」 「え?ま、まぁ、誰だっていいじゃん!」 「あ、なるほど。」 「ちょ!な、なに勝手に納得してんの!?アヤ姉!」 (gdgd♪) 「でもよくこの企画が通ったよね~」 「まーね!『世界で一番可愛い18歳』であるこのあたしが居てこその企画だもんね!この時期に重なったこと自体がまさに運命的ってカンジ?」 「……そーゆー意味じゃないんだけど……」 「え?なんか言った?」 「ううん、なんでもないよ。でも最初に聞いたときには、内容的にあやせちゃんとかも出るのかなって思ってたよ。」 「あやせ?あやせはちょうど次の仕事の準備があったから、出られなかったんだよね。」 「次の仕事?」 「なんとかN高校の仕事って言ってた。お母さんがPTAやってる関係で断れなかったんだって。」 「ふーん、そうだったんだ。」 「なんか女神様役でコスプレして出てるらしいから、そっちのほうもよろしくね!みんな!」 「コスプレとかするの?!あやせちゃんが?!」 「うん、コミケで黒いのに売り子とかさせられて、だいぶ鍛えられたみたい。」 「あのあやせちゃんが!コミケで!しかもコスプレ!!!」 「ちょー可愛かったよ。」 「ちょー見たかった!」 「写真あるよ?」 「ホント?見せて見せて!」 「えっと、これとか?」 「ふひっ♪可愛えぇ♪」 「これとか?」 「おおっ♪これは♪」 「あと、これとか。」 「ふひっ♪ふひひひひ……♪」 「可愛いっしょ?」 「うん!てか、これだと写真とか撮られまくったんじゃない?あやせちゃん?」 「そうそう。んで、あやせが怒って『通報しますよ!』って言ったら、何故か盛大にウケてたw」 「なにそれ!どんなごほーび?!」 (オタクは辛いよ♪) 「ところで話は変わるけど、このまえ多数決ドラマに出たじゃん?最初に話が出たやつ。」 「うんうん。紗霧ちゃん、可愛かったよねーーー♪」 「そうそう!ちょー可愛かった!思わずペロペロしちゃったもん、あたし!って、そうじゃなくて!」 「?」 「あの中で1つだけ納得いかないことがあったんだよね!」 「というと?」 「紗霧ちゃんとあたしのどっちが変態か、って言う質問で引き分けだったこと!」 「あー、あれ?びっくりしたよね、まさかの50%対50%とかw」 「どー考えても紗霧ちゃんのほうが変態でしょ!?あんなに可愛いのにエロい絵を描くのが好きなんだから!」 「でもきりりんも可愛いのにアニメやエロゲー好きっていう点では負けてないと思うけど?」 「あたしは確かにアニメが好きだし、エロゲーも超好き。ううん、愛してると言ってもいい。」 「言ってもいいんだw」 「でもね、エロゲーなら何でもいいってワケじゃないかんね。あたしが好きなのは---」 「妹モノ、だよね?」 「そう。そこだけは声を大にして言いたい。あたしは妹モノの作品が大好きなだけで、決して変態とかじゃない!」 「分かるよ?この点だけは譲れない、ってのあるよね。」 「そーゆーこと。」 「あたしも声を大にして言っとこーかな。あたしが好きなのはギャルゲーだから!断じてエロゲーじゃないからね!」 「『あやかし忍伝 くの一番』だったっけ?最初に買ったギャルゲーって。」 「うん、そうそう。小学校2年生くらいだったかな?」 「はやっ!」 「そうかな?」 「ぜったいそーだって。あたしでさえそーゆーの買い始めたのって、中学になってからなんだよ?小学校2年生って……」 「まー、あたしが小さいころからゲームとかやってたのって、ウチのお兄ちゃんがゲームを持ってたからなんだけどね。」 「え?お兄ちゃんもギャルゲーやってたの?」 「ううん、全然。超魔界村とか、そんなのばっかやってた。」 「全然ジャンル違うじゃんw じゃあなんでアヤ姉はギャルゲーになっちゃったワケ?」 「いやー、その頃だとどのゲームが面白いかなんて分かんないでしょ?」 「まーね。」 「だからお店に行っていろんなゲームの箱?パッケージ?を見てたらさ、なんかすっごく可愛い女の子が書かれたパッケージがあったワケ。で、これにしよう!ってw」 「その頃からギャルゲーをジャケ買い?!」 「いやほら、小さい頃って女の子向けのアニメとか見たりするでしょ?だからその延長みたいな感じでさ。女の子が書かれてるから女の子向けのゲームなんだって思ったんだよね。」 「あ、なんだ、そーゆー意味か。びっくりした。」 「まーでも、そこから可愛い女の子が出てくるゲームが好きになって、ギャルゲーを買うようになっちゃったんだけどw」 「で、それがアヤ姉の原点になった、と。」 「いやいや、そんなあたしの全て、みたいな言い方しないで!ちゃんとマリオカートとかスト2とか普通のゲームもやってたから!」 「いや、フツーの女の子はスト2とかやんないっしょ?」 「え?でもほら、あたしの場合はお兄ちゃんがやってたからさ。」 「そっか。お兄ちゃんの影響か。」 「そーそー、きりりんと一緒だって。」 「あ、あたしは別にお兄ちゃ……兄貴の影響とかじゃないから!」 「でも、ある意味、お兄ちゃんの影響だよね?きりりんがエロゲー始めたのってw」 「あーもー!この話題やめやめ!」 (帰り道♪) 「そろそろ時間かな。でも、最後はアドリブトークでお願いします、って台本、あり得なくない?」 「あ、そーゆーことか。」 「え?」 「いや、何でもないよ、コッチの話。まぁ、普通あんまないよね~」 「でしょでしょ?」 「つってもぶっちゃけココまでもけっこーアドリブトークみたいな感じじゃなかった?」 「まーねw」 「でもまぁ、折角だから最後にほんのちょこっとだけ、もう一人、入れちゃおっか♪」 「え?入れるって、誰入れんの?まさかこの書き手とか?!」 「そんなの出てきたらそっこーでこの番組自体が削除されちゃうってw」 「だよねw んじゃ誰入れんの?」 「ふひひひひw」(骨折り損♪) 「な、なにその笑い?」 「ちゅーこって!早速入ってきてもらいましょう!サプライズゲストはこの方です!」 「どーも。お邪魔します。」 「え!ちょ、ちょっと待って!なんで?!なんであんたがここにいんの?!?」 「はい!このきりりんの反応でみんなもう分かっちゃったと思うけどw サプライズゲストの高坂京介さんでーっす♪」 「は、はぁぁぁぁぁっ?!ちょ!き、聞いてないんですケド!」 「うん。だって言うなって言われてたからw あたしの台本には『ここは桐乃さんには内緒でお願いします』って書かれてたの。だからきりりんの台本がどーなってんのか気になってたんだよねw で、さっきの話を聞いて、なるほど、そー書かれてたのかー、って。」 「な……!ってゆーか!あんたもなんも言ってなかったじゃん!今日出かけるときも『番組、頑張ってこいよ』とか言ってたじゃん!」 「おう。だって言っちまったらサプライズになんねーだろ?」 「そ、それはそうだけど!」 「いやぁ、隠し通すのに苦労したんだぜ?おまえが『今度竹達さんと番組に出るんだー♪羨ましいっしょ?ふひひー♪』とか『竹達さん可愛いからあんたは今回来ちゃダメだかんね!』とか言ってたときに、俺がどんだけ吹き出しそうになったか考えても見ろ。」 「な……な……な……!」 「可愛いーーーっ!きりりん、そんなこと言ってたんだ?って、今回?もしかしていつもついて来てるの?京介くん?」 「いや、俺がついて来てるってワケじゃなくて、こいつがいつも俺についてきt」 「わーっ!わーっ!わーっ!」 「うっせぇな。耳元で騒ぐんじゃねぇよ。」 「あ、あんたが変なこと言おうとするからでしょ!」 「なんだよ、変なことって?」 「へ、変なことは変なことよ!」 「お袋か、おまえは。」 「う、うっさい!てか、覚えてなさいよ!あんた!帰ったら人生相談だかんね!」 「決め台詞キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」 「そこ!顔文字やめ!」 「すんませんね、うるさい妹で。」 「なに兄貴面してんのよ!」 「しょーがねーだろ?兄貴なんだから。」 「生イチャラブキタコレ!あたしこれだけで牛丼三杯はいける!」 「牛丼?!ご飯じゃなくて?!?」 「ツッコむトコ、そこじゃないでしょ!」 「いやー、あたしこの番組やってホントよかったよ♪」 「ち、ちがうんだかんね、アヤ姉!これはそんなんじゃないんだから!」 「しかも生ツンデレとか!もう最高!!!」 「だからちがうんだってば!!!」 「そうっすよ、こいつのデレはこんなもんじゃないっすよ。」 「あんたはもう黙ってろ!!!」 「あいた!」 「wwwwwwwww」 (wktk♪) 「ちゅーこって!お届けしてきたこの番組ですが、そろそろお別れの時間となりました!」 「ホントは6月7日にお届けしたかったんだけど、この書き手がノロマなせいで間に合わなくて、ゴメンね!」 「ここまで読んでくれて、ホントにありがとな!」 「お相手は竹達あやなと!」 「高坂桐乃と!」 「高坂京介でした!」 「「「じゃぁねーーーっ♪♪♪」」」 Fin ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1550.html
961 名前:【SS】深夜のラーメン:2012/08/13(月) 23 11 36.24 ID s12F3+Lh0 ※編集者追記:ページ下部にPDF版有り 深夜のラーメン シズクちゃんかわいいよぉシズクちゃーん! 萌えーっ! 萌え萌えーっ!! なにこの神ゲー! あたしを萌え殺す気!? 必死に声を抑えつつ、モニターの中の妹に萌え狂う。 説明しよう。 今あたしがいるのは、自分の部屋。目の前に鎮座ましますのはこのパソコン。 そしてモニターに映し出されているのは、今にも二次元から飛び出してきそうなくらい(ホントに飛び出してきたら即座に捕まえてぺろぺろしちゃう!)、 その魅力的な姿、仕草、声、その他諸々を画面のこちら側にいるあたしに振り撒く理想的な妹達。 つまり、エロゲーをプレイ中なのです。 この趣味に走り出した頃はまだ羞恥心が若干あり、いまいち画面に集中しきれないこともあったが、そんなものはもはや微塵もない。 この部屋、このモニターがあたしの世界の全てなのだ。幸いなことに、あたしの部屋には鍵が付いている。 クラスのアイドルで売れっ子読モで陸上部のエースたる高坂桐乃が、部屋でひとり萌え狂っていても、誰にも見られる心配はない。 オッケー全力で狂おう! かわいいよー妹かわいいよー!! なんであたしの妹達はこんなにかわいいのー!!! ひとしきりシズクちゃんを愛で、伸びをする。さすがに肩が重い。 賢者状態のあたしの目に、時計が飛び込んできた。針は午前二時半を指している。ちなみに今は金曜日の夜だ。いや、もう土曜日か。 でもまだ金曜日だと思っておいた方がなんとなく得だよね。そう、今は金曜日の二十六時半。そう、これでいい。 そんな下らないことを考えていたら、ぐぅ、とお腹が鳴った。 こんなのはいつものことだ。元々朝昼夜の食事はあまり摂らない。間食も殆どしない。 だけどこの時は、何故かちょっとだけ何かが食べたい気分だった。いつもよりちょっとハッスルし過ぎたせいかもしれない。 ちょっとくらい、なんかつまんでもいいかな。そう思った。 階段を降りリビングの扉を開けた途端、食欲を刺激するいい匂いがふわっとあたしを包み込んだ。 リビングの電気は消えているが、台所の換気扇の黄色いライトだけは付いていて、どうやらそこが匂いの発生源のようだった。 仄かに漂う醤油と玉子の香り。ああ、お父さんが小腹でも空かせて夜食を作ってるのかな。まずいなあ、こんな時間まで起きてた言い訳を考えなきゃ。 ちょっと勉強に集中しすぎちゃっててさ。そう言おうと思って、ぐつぐつという心地良い音の発生源に首をめぐらせ――兄貴と目が合った。 かぁっと顔が熱くなる。 どうしよう。兄貴と見つめ合うなんて何年振りだろう。こいつ、こんなに濁った目してたっけ。 いやそれよりも。もしかしたら、あたしが鍋の中のソレを物欲しそうに見ていたのを目撃されていたかもしれない。 うわ。うわー! どうしよう、兄貴の夜食を奪う妹みたいに思われたら! あたしそんな食い意地張ってないし! そう、たまたま目が合っただけ。ちょっと喉が渇いて、何か飲もうと思ってリビングに降りたら、兄貴がラーメンを作っていたっていうだけ。 何作ってるんだろう? って見るくらいなら全然不自然じゃないよね。うん、大丈夫。 ラーメンになんか興味ありませんよ、のオーラを全身から発散させつつ、あたしは努めて冷静に兄貴から目を逸らし、ずかずかと冷蔵庫に近づいていった。 麦茶か何かを一口飲んでさっさと退散しよう。 きっと兄貴も「さっさと出てけよウゼー妹」とか思ってるんだろう。そうに決まってる。 コップにどぼどぼと麦茶を注いでいると、不意に何か声を聞いた。 あたしは最初それが自分に向けて発せられたとは思っておらず、頭の中で言葉が意味を形成しないまま、麦茶をごくりと一口飲んだ。 そして気付いた。今、このリビングにはあたしと兄貴しかいない。ということは、今の声は。 ばっと兄貴を振り向く。 そこには相変わらず濁った目の、しかしやわらかな表情の、京介がいた。 数分後、換気扇の黄色いライトだけに照らされた薄暗いリビングで、テーブルを挟み、無言でラーメンをすする兄妹がいた。 あたしは小さなどんぶりで。 兄貴は鍋から直接。 いや。いやいやいや。これおかしい。 今何時ですか。午前二時半過ぎです。こんな時間に、親の目を盗んで一緒にラーメン食べる仲のいい兄妹がいますか。いや、そりゃ世界中探せば何組かはいるでしょう。 しかし、あたしたちは仲が悪い兄妹なのだ。会話なんて、もう何年も交わしていない。そのあたしたちが、今こうしてテーブルを挟んで、ずるずると麺をすすっている。 兄貴が、何を考えているのか判らない。 ちょっとお腹が空いていて、そしてあまりにもそのラーメンが美味しそうだったから。 そして、兄貴がとても優しそうだったから。 だから、「ラーメン、食うか?」という言葉を認識した時、普段のあたしなら「は?」とかなんとか、すごく冷たい態度を取ってしまうところを、つい頷いてしまった。 ちらりと上目使いで兄貴を見るが、あたしには目もくれず、黙って食べていた。 だからあたしも、黙って麺を口に運ぶ。 味なんて、わからなかった。 兄貴がリビングを出て行ってしまってからも、あたしは一人椅子に座り、からっぽのどんぶりを眺めていた。 お腹は満たされたのに、何かが満たされなかった。 京介のふわっとしたあの優しい表情は、本当に久し振りに見た。そしてそれは、今の大嫌いな兄貴と京介が同一人物であることの何よりの証明だ。 ぱたりと、涙が一粒落ちる。 もう二度と、あの日々が帰ってくることはない。京介もあたしも、仲が悪いまま、こんなにも成長してしまった。そして、これからも、おそらく。 お互いに歩み寄る余地はたくさんあったはずだ。それらを悉く、どんなに些細なことであっても兄妹ふたりして、徹底的に壊し続けてきた。 でも。 味はわからなかったけれど、一緒にラーメンを啜っていた時のリビングの空気は、決して息詰まるものではなかった。 むしろ、ずっと仲が悪かった兄妹が、なぜか二人して無言でラーメンを啜っているという状況がなんだかちょっとおかしくて。 そしてとても嬉しくて、身体の芯から溢れ出る笑みを抑えるのに必死だった。 これからも、深夜のエロゲーに疲れたら、時々リビングに下りてみようと思う。 もしまた同じような機会があったら、今度はしっかり味わってやろう。 そして、今日言えなかった「ごちそうさま」の一言を、あいつに言ってやらなきゃいけない。 それは本当に、あたしにとってのごちそうだったから。 Fin オリジナルファイル
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/759.html
645 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/06/03(金) 00 38 36.13 ID brNQ0egK0 【SS】「俺妹ラジオ」プロローグ風(ゲスト 高坂京介) チャーンチャーンチャンチャンチャッチャ 桐乃 「ラジオを聞いているみなさん~こんにちは。高坂桐乃ですっ。 えっと、今日は黒にゃんお休みです。なんでも、下の妹ちゃんが熱出しちゃったんだって。 心配だからちょっと電話してみるね。」 トゥルルルルルルルル……ピッ 黒猫 『…もしもし。何の用かしら?今日はお休みすると言っておいた筈だけれど……。』 桐乃 「うん、珠希ちゃんが心配でさ、具合どうかなって思って。」 黒猫 『今、ちょうど眠ったところよ。 咳も落ち着いてきたし心配いらないわ。』 桐乃 「ほんと?よかったね~。収録終わったら、お見舞いに行くね。」 黒猫 『ありがたいけれど、遠慮しておくわ。あなたに風邪がうつったら困るし……。 妹の風邪が治ったらまた先輩と遊びに来て頂戴。日向も珠希も喜ぶと思うわ。』 桐乃 「うん。わかった。じゃ珠希ちゃんお大事にね。」 黒猫 『あ、ありがとう……。今日はよろしくお願いするわね。』 桐乃 「はいはい。任せておいてよね。じゃあね~。」ピッ 桐乃 「とゆーワケで今日はあたし一人で進行するから、よろしくねっ!」 京介 「おいコラちょっと待て!俺のこと忘れてんじゃねーよ!」 桐乃 「なんだ、あんたいたんだ。」 京介 「『いたんだ。』じゃねえ!おまえがいきなり呼び出したんじゃねーか!」 桐乃 「そだっけ?ま、いーや。とりあえず時間ないから早く自己紹介して。」 京介 「お…おう……。ど、ども。こ、高坂京介です……。」 桐乃 「なにドモっちゃって。緊張でもしてんの?そんなんでプロローグトークが務まるとでも思ってるワケ?」 京介 「…そもそも俺はなんで呼ばれたか聞いていないんだが……。」 桐乃 「しょうがないな~。頭の弱いあんたにもわかるように説明してあげる。 今日は『俺の妹がラジオでもこんなに可愛いわけがない。』の収録なのね。 で、このラジオはあたしと黒猫の声優さんの竹達彩奈さんと花澤香菜さんがトークするって番組なんだけど、 そのプロローグの三分間をあたしと黒いのが任されてるんだ~。 でも、今日黒いのお休みだから暇そうなあんたを呼んだってワケ。 たかが三分間って言っても、 おもしろトークで場を盛り上げて本編に繋ぐ責任重大な仕事なんだから、しっかりやってよね。」 京介 「お…ぉぅ……。おもしろトークか……。俺…自信ねーよ……。」 桐乃 「そんなことだろうと思って、今日はあた…リスナーさんが考えたお題にあたし達が答えるって形式にしたから。 それならできるっしょ?」 京介 「まぁ…頑張ってみるわ……。」 桐乃 「じゃあ早速お便りを読んでいくね。ラジオネーム、“とあるスレ住人”さんから。 『きりりんさん、京介さん、しすこんちわ~。』 しすこんちわ~。」 京介 「…………。」 桐乃 「『いつも京介さんのシスコンぶりを楽しく拝見させて頂いてます。』」 京介 「…………。」 桐乃 「『そこでお願いがあります。お二人が結婚して夫婦になってもらえないでしょうか?』」 京介 「ならねーよ!!大体なんだよいきなり人のことシスコン呼ばわりしやがって!!」 桐乃 「ちょっと、まだ続きあるんだから静かにして。」 京介 「ぐっ……。んで、続きは……?」 桐乃 「『“ごっこ”でも構いません。お二人が夫婦だったらどんなやり取りをするのか見てみたいです。』だって。」 京介 「しねーよ!!なんで妹と夫婦ごっこしなきゃなんねーんだよ!!」 桐乃 「……はぁ……。あんた、あたし達がなんでここに存在できてるか知らないワケ!? リスナーさん達がいて、アニメ見てくれてる人達がいて、原作読んでくれてる人達が、 アニメのBlu-ray買ってくれたり、原作の単行本を買ってくれたりしてくれるからこそじゃん! アニメ2期やるかどうかもその人達に掛かってるんだよ? リクエストに応えるのがあたし達の義務だと思うんですケド!」 京介 「うっ……。一理ある……のか?」 桐乃 「あるある!シチュエーションは考えてくれてるみたい。 『台詞はアドリブでお願いします』だって。とりあえずやってみよっか。」 京介 「…わかったよ…。やりゃーいいんだろ。」 桐乃 「じゃあ最初のシチュいくね。えっと…『起床』だってさ。」 京介 「は?それだけか?」 桐乃 「…みたい。とりあえず寝てるとこからだね。あんたそこで横になって寝たふりして。あたしも並んで寝るから。」 京介 「寝ねーよ!妹と並んで寝るとかありえねーだろ! つーか今日いきなり呼ばれた俺がここに来るってなんでこいつが知ってんだよ!?」 桐乃 「えっ……あ…、そ、それは……、最近あやせとか沙織とか地味子がゲストで呼ばれてたから、 あんたもそのうち呼ばれるかもって予想してたんじゃない? てゆーかあんた一々うっさいての!ここではあたしが先輩なんだから黙って言うこと聞いてればいいの!」 京介 「…へいへい。寝りゃーいいんだろ。……これでいいか?」 桐乃 「ちゃんと目閉じてよね……。じゃ……始めるから……。」 ちゅっ 京介 「な、な、な、なにすんだおまえ!!!!」 桐乃 「おはようのキスじゃん?」 京介 「お、お、お、おはようの……キス……って!兄妹で…き、キスとか普通しねーだろ!!!!」 桐乃 「だ~か~ら!あたし達は今、夫婦って設定なの! それにアメリカじゃ友達とか兄妹でキスの挨拶なんて当たり前だったっての! とにかく時間ないんだからサクサクいくよ!」 京介 「……ああ。」 桐乃 「じゃ続きから。『おはよ♪』」 京介 「『……お、おはよう……。』」 桐乃 「『ほら起きて。』」 京介 「『お、おう……。』」 桐乃 「『今日もいい天気みたい。カーテン開けるね。』」 京介 「『お、おう……。』」 桐乃 「『ん~眩しっ!やっぱりいい天気♪』」 京介 「『お、おう……。』」 桐乃 「……あんたさっきから『おう』しか言ってないじゃん!カーテン開けて眩しいってあたしが言ってんだから 『太陽よりおまえの方が眩しいよ。』とか言えないワケ!?」 京介 「あ、ああ……。じゃあ……『タイヨウヨリオマエノホウガマブシイヨ』」 桐乃 「はぁ!?全然気持ちが入ってないじゃん!!もっと真面目にやりなさいよね!!」 京介 「んなこと言ったってできるかよ!妹と『夫婦ごっこ』なんて。子供じゃあるまいし。」 桐乃 「あたしだって、あ…あんたと『夫婦ごっこ』なんて死ぬほどヤだけど、 やるからには中途半端はイヤなの!それがあたしのポリシーなんだから!」 京介 「わ、わかったよ……。」 桐乃 「じゃあ次。『京介出勤』だって。」 京介 「……あいよ。『じゃあ行ってくるから。』」 桐乃 「『あ、京介ネクタイ曲がってる。もう~しょうがないな~。』」 京介 「…………。」 桐乃 「『ん……、これでよし!じゃ、いってらっしゃい!』」 京介 「『……行ってきます。』」 桐乃 「『気をつけてね~。あ!京介ーーー!忘れ物ーーー!』」 京介 「『ん?なんだ?』」 ちゅっ 桐乃 「『いってらっしゃいのキス忘れてた♪』」 京介 「ま、ま、ま、また、おまえは!!」 桐乃 「だから流れ止めんなって言ってんの!あたしだって死ぬほどイヤなの我慢してるんだから、 いい加減あんたも腹くくりなさいよね!」 京介 「ぐぬぬ……。後悔しても知らねーからな……。」 桐乃 「じゃ次。『京介帰宅』ね。」 京介 「『たっだいま~。』」 桐乃 「『おかえりなさ~い。お仕事お疲れ様♪ご飯もできてるケド、お風呂も沸いてるよ。 ご飯にする?お風呂にする?それとも……あたし?』」 京介 「うぐぅ……。定番だけど…実際言われるとクルものがあるな……。 『ん~、お風呂でおまえっていうのはアリか……?』」 桐乃 「ぐぬぬ……。その選択肢はなかった……。あんたもなかなかやるじゃん。流石はエロゲーマーの鑑。」 京介 「おまえこそ、俺のエロゲ師匠なだけのことはあるな。」 桐乃 「じゃ次いくよ。『夕食』だって。」 京介 「了解。」 桐乃 「『冗談は置いといて、先にご飯にしよっ。今日は京介の大好きなカレーだよ!』」 京介 「『俺、カレー好きだけど、大好きってほどでもないんだけどな。』」 桐乃 「『え……そうなの?』」 京介 「『俺の大好きな食べ物は“桐乃が作ったカレー”だよ。』」 桐乃 「『……ば…ばか……。』」 京介 「『お、いい匂いするな!超腹へったよ俺。』」 桐乃 「『う、うん。すぐ支度するね!』」 京介 「『俺も手伝うよ。』」 桐乃 「『いいの!京介はお仕事で疲れてるんだから。ほら、とりあえず着替えてきなよ。』」 京介 「『あいよ。ありがとな。』」 桐乃・京介「「『『いただきま~す。』』」」 桐乃 「『……どう?』」 京介 「『すっ…………げー美味い!!』」 桐乃 「『ほんと?』」 京介 「『本当だって。おまえも食ってみろよ。ほら、あーんして。』」 桐乃 「な、な、な、何やらせんのよ!」 京介 「中途半端はイヤなんだろ?早くあーんしろって。」 桐乃 「わ、わかったわよ……。『あーん。』」 京介 「『な?美味いだろ?』」 桐乃 「『う…うん…美味しい……。ま、美味しくて当然でしょ。だって今日のカレーは、 5時間ずーーーーーーーーっと京介のこと考えながら煮込んだ愛情たっぷりのカレーなんだから♪』」 京介 「『そっか……。俺は桐乃と結婚できて凄い幸せ者だよな!』」 桐乃 「『…………あ…ありがと……。』 ……じゃ次。あ、次で最後みたい。……『夜の営み』……だって……。」 京介 「……つ、ついに来たか……。ええい!今更後に引けっか!いくぞ!」 桐乃 「うん……。じゃ……いくね……。 『あ、あのさ……知ってると思うケド……は、初めてだから……ちゃんと優しくしてよね……。』」 ブチっ 京介 「き、桐乃ぉぉぉおおお!!!!」 ぎゅうううぅぅぅうううっ 桐乃 「ふぇ?えっ?えっ!? 『い…痛いよ京介…………。ちゃんと……優しくしてって……言ったじゃん…………。』」 あやせ「……何をしているんですか?お兄さん?」 桐乃・京介「「えっ?」」 あやせ「桐乃にいかがわしい事をしたら、ブチ殺しますよって言っておいたはずですけど……。」 京介 「あ、あやせ!?これには深ーい訳があってだな……。」 あやせ「じゃあ桐乃に聞くね……。今、お兄さんと何をしていたの?」 桐乃 「へ?えっ?今?あ、兄貴と……え、エッチしようとしてたところで……。」 京介 「ば、バカヤロウ!!変な言い方すんじゃねえ!!!! ご、誤解だっ!!あやせ!! あやせ「問答無用!!死ねェェェェエエエエ!!!!」 ドカッ!!バキャ!!グチャ!! 京介 「ぐああああぁぁぁぁああああぁぁぁぁ…………。」 桐乃 「あ!兄貴!!」 あやせ「桐乃!大丈夫!?」 桐乃 「……あやせ?どうしてここに……?」 あやせ「そんなことはどうでもいいの。それより大丈夫?桐乃?」 桐乃 「う、うん……。大丈夫……。」 あやせ「よかった……。やっぱりお兄さんは変態だったんだね。 いつかまた桐乃にいかがわしい事をするんじゃないかと心配してたんだ……。」 桐乃 「そ、それなんだけど、今の誤解なんだ……。今日ラジオの収録を兄貴とやることになって…… このハガキのリクエストに応えてただけなの。」 あやせ「……桐乃……。そのハガキ見せて。」 桐乃 「だ、ダメ!」 あやせ「き、り、の?」 桐乃 「は、はい!」 あやせ「…………また……あそこの住人は……。ブチ殺されたいみたいですね……。」 桐乃 「あの……あやせ?……もう収録時間、かなり過ぎちゃってて……。」 あやせ「そうだね。一旦しめようか。 それでは皆さんごきげんよう。 …さ…よ…う…な…ら…。」 ~終~ -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/704.html
378 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/18(水) 02 07 29.86 ID jCOjyO1l0 [1/9] レスSS320-322『7巻終わり~8巻序盤:桐乃視点』 「兄貴の義務を果たしてんだよ」 あたしの頭の中に、何度も何度も、あいつの声がこだまする。 あいつは、あたしに彼氏が出来た事を嫌がってくれた。 あたしが彼氏を作る事を、本心から嫌がってくれた……… 前に言ってくれた、あたしが居ないと寂しいって。 あたしを兄貴が必要としてくれてる………その事はとっても嬉しい。 でもそれは、『あたし』の事が必要だからじゃない。 あいつはあたしの兄貴だから……… 兄貴なら、そうするのが当たり前だから……… あたしが、兄貴の『妹』だから……… 御鏡さんが帰った後、あたしは黒いのに電話をかけた。 「この前は………打ち上げのときはごめん」 「ええ、あんなふざけた事はこれっきりにして欲しいわね。 沙織から聞いたわ。偽彼氏ですって?」 いちいちムカツク喋り方だ。 だけど、今回の件に限っては、あたしが何かを言う資格はない。 「うん。もう、そうする必要もないから」 「そう?それで、その彼氏を連れてきてどうしたのかしら?」 「あのね、あたしが偽の彼氏を連れてたら――― あいつね、『おまえには桐乃はやらん』なんて言っちゃってんの!」 そう。兄貴はそう言ってくれた……… 「そ、そうなの?い、妹の彼氏にそこまで言ったのね」 「マジキモイっ!ほんっとシスコンだよねー、あいつ」 「でも、そもそも何故、偽彼氏なんて連れてきたのかしら?」 「………………………………」 痛い質問だった。 でも、事の真相は、いくらこいつでも教えるわけにはいかない。 「あたしさ、あいつと仲が悪かったってのは教えた事あるでしょ?」 「私の目にはずっと仲が良さそうに見えるわね」 「ちゃんと聞いてよ」 「わかったわ」 「アンタの目にはそう見えたかもしれないけど、アンタに出会う直前までさ、 あたし達、喋ることも殆ど無かったんだよね」 あの頃を思い出し、あたしの胸は締め付けられる。 あんな気持ち、もう二度と味わいたくはない。 「意外だわ」 「本当は、今でも、普段は……… あんた達が遊びに来てない日は、兄貴と全然喋る機会もないしね」 「そう………」 「だからね、兄貴ともっとお話したかった、 兄貴にもっとあたしの事見ていて欲しかった……… それが、あたしがバカな事をしてしまった理由」 「………分かったわ」 とりあえず、納得はしてくれたようだ。 「それじゃあ、二つ、質問があるわ」 「何よ?」 「まず一つ目は、先日の偽デートの件。 本当に美咲さんは付いてきていたのかしら?」 「………………………………」 この質問は、あまりにも予想外だった。 こいつの鋭さを少しなめてかかっていた。 「そう、居なかったのね」 「………………………………」 「まあ、いいわ。お兄さんと一緒に居たかっただけだと一応納得しておくわ」 「ふんっ!」 だって、どうしようもないじゃん。 今さら、嘘をついたって……… 「それじゃあ、二つ目の質問」 突然、こいつの口調が変わる。 さっきまでの問い詰めるような口調ではなく、 何かもっと必死な感じに……… 「今度は何よ」 「もし、あなたのお兄さんの事がとても好きな女の子が居て、 その娘があなたのお兄さんに告白したら、あなたはどうするつもり?」 「はっ、バカじゃん?あいつの事好きになるような女、地味子しか居ないって」 そう、そのはず。でも、何、この嫌な感触。 あいつの事を好きな女が居るってだけで、こんなに気分が悪いの? ………ううん、違う、さっきのこいつの口調、明らかに誰か特定の人物を指している。 「答えて。あなたはどうするつもりなの?」 「………………………」 まさか………でも、よく考えれば、それしか考えられない。 こいつが兄貴に好意くらいのものを持ってるとは思ってたけど……… こんなに必死に食い下がるくらい、あいつのこと好きだったなんて……… 「あんた………あいつのこと………………………好きなの?」 「ええ、そうよ」 目の前が真っ暗になった。 あたしは、またあいつを失うのだろうか? せっかくあいつと仲良くなろうと思ったのに。 ………あいつの事………好きになってしまったのに……… 「私は、先輩の事が大好きよ。 私の代わりに怒りをぶつけてくれて、私が拒絶しても私にまとわりついてきて、 こんなダメな私の事にも、必死に取り組んでくれる先輩の事が」 黒猫の言葉からは、あいつの事を本気で好きだと言う感情が次々に溢れてくる。 あたしがあいつの事を好きなのに負けないくらい……………………… こいつ、本当はとっても臆病なのに、優しいのに……………………… あたしは、あいつをとられたくない………でもっ、でもっ! 「いいよ」 「えっ?」 「いいって言ってんのよ。あんたあいつの事好きなんでしょ?とっても」 「ええ、そうよ」 「それなら、あたしはあんたの事応援する」 「あなた、自分が何を言ってるのか分かってるのかしら?」 分かってる。分かってるよ。 あたしの感情は、あたしの理性を必死で否定してる。でも……… そう。兄貴だったら、こう、答えるはずだもの……… 「分かってる。あたしはあいつの妹だから。あいつが喜んでいる姿を見たい。ただそれだけ」 「本当に、良いのね?」 「くどい。あんたはあたしの友達で、あいつはあたしの兄貴で……… 二人が幸せそうにしているのが一番じゃん」 「そう、分かったわ。近いうちに、私は先輩に告白するわね」 「………わかった。それじゃ、またね」 「ええ、それじゃあね」 電話を終え、あたしはふと自嘲気味に思う。 結局、バカな事ばかり繰り返した嘘つきの女の子には罰が与えられ、 正直ものの女の子には、それに見合った報酬が与えられるわけだ。 それに―――あたしは、あいつの『妹』だ――― そう思うと、高ぶった感情が一気に引いていくのがわかる。 あたしは、高坂桐乃ではなく、高坂京介の『妹』なんだ。 そう、思う事に、した……… 翌日、あたしは打ち上げパーティーのやり直しを前に、 リビングで雑誌を読みながらくつろいでいた。 部屋で読んでいるのでは………そう、兄貴に出会えないから……… ―――玄関から音が聞こえる。兄貴の帰ってきた音だ。 「ただいま」 「………ん」 そっけなく答える。 もう、あたしは『妹』なんだ。こいつの恋愛なんて、関係がないんだ……… でも、どうしても気になってしまう。 あたしは『妹』だから、こいつの恋愛になんて口は出せない。 ううん、違う。『妹』として、『妹』としてなら、口をだしても良いはず……… 「ねぇ」 「………な、なんだ?」 「どこ行ってたわけ?」 「学校、ちょっと用事があってさ」 「ふーん」 そっか、あいつに、呼び出されたの、かな? あたしは努めて表情を隠し、こいつに内心を読まれないようにする。 「―――あのさ」 「うん?」 「なんか、変わったこと、あった?」 「別になんにも」 「ふーん」 あいつ、まだ告白してないんだ? 近いうちに告白するって言ったのに? あたしの中の『桐乃』の部分が安堵している。 でも、『妹』なら、そんなことはない。 いい加減、あたしの中の感情に決着をつけないといけない。 『京介』が、『桐乃』を見てくれるかもしれないなんていう みっともなく、心にこびり付いた感情を……… 「よし、と」 あたしはソファに座りなおし、『兄貴』に声をかける。 「ねぇ」 「な、なんすか?」 「こっち来て」 兄貴は怪訝な顔をして近づいてくる………そうだ! あたしの考えが正しいのか、兄貴に答えさせてみよう。 そうすれば、兄貴の正直な気持ちも分かるはずだし……… あたしも本当に、納得できるはずだ……… あたしは兄貴に正座をさせ、昨日のことについて問い詰めることにした。 「あんたさ………あたしが連れてきた人が、 本当の彼氏だったら………どうしてたわけ?」 「それは………もちろん、同じようにしてたよ。 だって俺は、ネタばらしえおされるまでずっと、 あいつのことを本当の彼氏だと思ってたんだからさ」 うそ………それなら、あたし………で、でもっ! あたしは自分の揺れ動く感情を振り払うように、あいつに軽口を叩く。 「『男と付き合うのはやめてくれー』 『桐乃と付き合いたいなら、俺よりも桐乃を大切にすると認めさせてみろー』 って言ったってこと?」 「そ、そうだよ」 それならば、あたしは期待しても良いのだろうか? 『京介』が『桐乃』を見てくれる可能性を……… それを確かめたくて、あたしはもう一歩踏み込んだ質問をする。 「ふーん、じゃあ………そのあとは?もしも偽者の彼氏だっていうネタばらしがなくて、 御鏡さんがあたしのこと本当に好きで、ちゃんとあんたと向き合って、 説得してきたら………どうしてた?」 考えるだけでも心が切ない。 あたしの答えは正しかったの? あんたにとって、『桐乃』と『妹』はどっちが大事なの………? あたしは………………………どうしたら良いの………………………? 「それは………………………さーな、わかんねーよ」 「ちゃんと答えてよ」 ちゃんと、心から、答えてよぉ……… 「おまえに本当の彼氏ができたら―――」 「できたら?」 「たぶん………」 「たぶん?」 「………………泣く」 「………何それ?」 あまりにも予想外の答えだった。 あたしの中では、認めるか認めないかの二択しかなかったのに……… 「………二、三発殴って、ちゃんと話して、それで………大丈夫そうなヤツだったら……… おまえもそいつのこと好きなんだったら………もう、泣くしかないだろ。 イヤだけど、すげえイヤだけど………止めらんねーしさ」 「ふーん、そっか」 そうだ、こいつの語ってくれた、こいつの気持ち……… 今のあたしの気持ち、そのままなんだ……………………… あたしは、こいつがとられるのがイヤだ。 イヤでイヤでしょうがない……………………… でも、『妹』であるあたしは止められない。 こいつのこと、本当に好きな娘がいるんだから……… あたしは沈みきった気分を冗談で吹き飛ばすために、こう続けた。 ううん?『妹』なら、嬉しいハズじゃん。 必ず訪れる別れを、こんなにも悲しんでくれるんだから! 「あんたどんだけシスコンなわけぇ?キモすぎ!」 「なんとでも言え!」 「はいはい」 あたしは、『兄貴』に望まれる理想の『妹』として喋り続ける。 「でさー、あんたさー『妹を大切にする』んでしょ?」 「ぐあっ!」 『妹』は、兄貴の幸せを応援する。 決して兄貴の邪魔なんかしない。 それは、『妹』にとって『我慢ではありえない』 「あたしを大切にするってさー、具体的になにしてくれんの?」 「なにって………」 「もしかして考えてなかったわけ?あんな威勢良く言ったくせに?」 「………………………」 そう、これも、全部兄貴のため。 兄貴が、兄貴の事を想ってくれている、可愛くて健気な女の子と結ばれるため……… こいつが困ったとき言うセリフなんて、簡単に予想ができる。 「じゃあ………この前の侘びも兼ねて、なんでも頼みを聞いてやるよ。一つだけ」 「マジで?なんでもいいの?」 「俺にできることならな」 「じゃあねー、んーと」 考えるまでもない。言うべき事は決まってる。 ………そう。考える必要なんて………ないじゃない! 「もしも近いうちに、『あんたが大切にしてる女の子』から告白されたら、 ちゃんと………真剣に考えてあげて」 それなのに、どうして『あんたが大切にしてる女の子』なんて言ったの? どうして………『黒猫』って言えないの………? 「その子………ほんとにあんたのこと、好きだからさ」 どうして………あたしはあんたのこと、好きなの………? End. -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/604.html
22 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/04/20(水) 23 14 57.05 ID kb22ykvB0 [1/2] ようつべで「デートde知多あるき」という知多半島を紹介する観光動画を見たが・・・ よくあるやつだけど、すごいなー 京介ときりりんで千葉県を紹介する観光動画を作ってもらいたい!前スレで旅してたやつみたいにw 名目は観光PRだが、きりりんの本心はデート気分でw 「ちょっと兄貴!観光PRなんだからねっ!デ、デートじゃないんだから!ち、知事さんに怒られるでしょ!」 もちろん他のキャラも登場させて千葉県を紹介してほしい! 47 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/04/21(木) 09 14 17.23 ID dfUfOCXQ0 [1/3] 22 遅レスだがこんなかんじか? 銚子で濡れせんべいを食べる→屏風ヶ浦→銚子→香取の佐原で古い町並みと水生植物園を堪能→ 成田山参拝 「ねえ、あんたは何お願いしたの?」 「えっ?まああれだな、どこかの妹様に振り回されないですむようにって…。」 「なによそれ!この私があんたを振り回してるとでも言いたいの?」 「いや、実際そうだろ!そういうお前は何をお願いしたんだ?(言えねえ、本当は家内安全・特に桐乃の件でなんて…。)」 「え?わ、私は…。あんたを一生振り回せますようにって…。(本当は兄貴と一生添い遂げられますようになんて言えない…)」 「はあ…。」 「なによ、そのため息は?」 自宅で1泊w 48 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/04/21(木) 09 39 46.27 ID dfUfOCXQ0 [2/3] 2日目 千葉(自宅)→茂原→白子温泉 「兄貴、ここ混浴だって。襲わないでよ!」 「お、襲うわけねえだろ。とりあえず更衣室は別々だな。」 IN風呂 「兄貴?入るよ。」 「って桐乃?お前なんで水着なんだよ。」 「こんなこともあろうかと用意してきたのよ。」 「ってあれ?兄貴?股の辺りが…。」 「ええい、静まれぃ。俺のリヴァイアサン!!」 「へえ、兄貴私に発情しちゃったんだ。」 「違う!断じて違う。違わないが違う!」 「じゃあこんなかんじならどう?」 「ぶはぁぁぁぁあ!!!」 「兄貴!?鼻血ぃぃぃ!!」 (桐乃が何をしたかは皆さんの想像にお任せします) 同時刻 IN松戸市 「この手ぇを離すもんか 真っ赤なお風呂ォォォォォォォォォォォォ。」 ってあら?私は『真っ赤な誓い』をニコ動に投稿するため歌っていたのに間違えるなんて…。 闇の波動が外房北部から来てるわね…? 兄貴回復後 九十九里浜→茂原→大原で伊勢エビを堪能→ローカル線に乗り養老渓谷へ、1泊 3日目 養老渓谷→五井→内房線佐貫町→マザー牧場 「兄貴ィ、羊がいる羊。」 「わかったからはしゃぐなって」 「羊って『め~っ』て鳴くのよね?」 「まあ、そうだが。はっ、まさか桐乃!」 「気づくのが一歩遅かったわね。」 「やめろ!混ぜるな危険だ。」 桐乃「め~るめるめるめるめ め~るめるめるめるめるめっ」 羊 「………。」 桐乃「おかしいわね…。歌わない。」 京介「歌うわけねえだろ。」 桐乃「め~るめるめるめるめ め~るめるめるめるめるめっ」 京介「やめとけ、歌うわけねえんだから。」 羊 「め~るめるめるめるめ め~るめるめるめるめるめっ」 京介「ウソだろ…。歌いやがったw」 桐乃「やった~。」 羊 「メェ~、めぇ~!メェ~。(そりゃ『来栖加奈子』の屋外ライブであれだけ歌われりゃ頭から離れるわけねえだろ。だいたいこんなとこでライブするな、動物たちに迷惑だ!) 49 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/04/21(木) 09 45 17.63 ID +Gb2BqqiO [1/2] 黒猫…松戸近辺 沙織…木更津、鋸山(神奈川とアクアラインやフェリーで繋がってる縁) 麻奈実…佐原、水郷 加奈子…ベイエリア あやせ…犬吠埼、屏風ケ浦 こんな感じか 518 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/04/24(日) 23 23 39.16 ID WVHzA4pB0 [3/4] さて 48の続きを投下するか…、中途半端な所で終わるのも癪だし…。 千葉と言っても九十九里か内房・安房鴨川方面にしか行ったことないけどw もう少々アホな書き主にお付き合いください。 ちなみに1回北へ戻りますが主はあまり千葉県に詳しくありませんのでご容赦を…。駄文注意! 加奈子「へくしょん。あれ?風邪ひいたかな。誰か噂してるんだろうがどうせキメぇオタク達だろ…。」 マザー牧場→佐貫町→富津岬 「兄貴、右も海なら左も海だ~。夕焼けも綺麗」 「わかってるからあまりはしゃぐな。」 「そういや兄貴?富津岬にまつわる都市伝説って知ってる?」 「なんだそれ?聞いた事ねえな?」 「じゃあ兄貴?千葉県のマスコットキャラ、チーバ君は知ってる?」 「ああ、確かSuicaのペンギンと作者は同じアレだろ。うちの高校で県教育委員会発行のプリントにも書いてあるし…。」 「そう!でこの富津岬はチーバくんのデザインから省かれてるの。」 「え?なんでだ?」 「それはね、富津岬をチーバくんのデザインに入れてしまうと丁度ち○○んになるんだって。」 「ブハッ…。(缶コーヒーを噴き出す。)お前なぁ、こんなとこでそういう下ネタを言うな。」 「で、結局千葉県は富津岬を入れると『デザインが如何わしくなり、卑猥だ。』との理由で省いたみたい…。そういや昨日の兄貴の…。」 「もうその話題はやめい!とりあえず景色を伝えようぜ。これ以上言ったら森田知事に叱られるぞ。」 「というわけで兄貴、望遠鏡ある?」 「はいよ。」 「じゃあ見てみる。ねえ兄貴?向こうの方に煙突が3本見えるけどあれはなに?」 「どれ?貸してみな?あれは横須賀火力発電所だな、なんでも完成当時は世界最大出力の火力発電所だったらしい。最近休止したらしいが、福島原発の影響でまた運転再開するそうだぜ…。双眼鏡返すわ…。」 「ふ~ん。てか、あんた今はやりの工場オタ?なら一緒に夜景見に行ってもいいけど?(ふひひ…、これで兄貴と綺麗な夜景が見れる。)」 「いや、中学の時に地理で習ったんだ。」 「なんだ…。せっかく一緒に工場の夜景見に行けると思ったのに…。」 「ん?なんか言ったか。」 「なんでもない!あ、あそこランドマークタワーだよね?」 「もう1回貸してくれ。どれどれ…、ありゃ確かにそうだな。お、ヘリが離陸するのも見えるぞ。」 「ちょっと貸して。あ、ホントだ。でもあんなところに空港ってあったかな?てか兄貴電話なってるよ…。」 「お、気づかなかった。って沙織からか…。もしもし?」 「お久しぶりでござる、京介氏。」 「おう、久しぶりだな。なにか用か?」 「いや~、今京介氏ときりりん氏が一緒にいるのを見まして、デートかなあ?と思いまして…。」 「いや、デート中じゃねえよ。森田健作知事が『うちの県のPRをしたいんで、ぜひモデルの高坂桐乃さんにお願いして千葉県観光PRビデオに出てもらおう。』 ってなって俺がそのビデオの撮影者兼桐乃の保護者ってことだ。てかおまえはどこから俺たちを見つけたんだ?さっきから辺りを見回しても沙織の姿が見当たらないんだが?」 「それは秘密でござる。」 「いや?マジで気になるからね!」 「ねえ、兄貴?横浜方面から離陸したヘリこっちにきてるよ。」 「何ぃ、まさか…。」 「じゃあ私は所要があるのでこれで失礼するでござる。」 「あ、おい。ちょっとまて…。」 ツー・ツー・ツー 520 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/04/24(日) 23 24 49.01 ID WVHzA4pB0 [4/4] 兄貴?沙織なんだって?」 「いや、なんか俺たちの姿を見つけたらしくデート中かと思ったんだとよ。」 「でも沙織の姿見当たらないよ?」 「いや、もう見当はついてる。」 「え!?」 「さっきのヘリがどこにいるかわかるか?」 「え?まさか…。」 「そのまさかだ。」 「京介氏~、きりりん氏~。」 「上から沙織の声がする。って…、パラシュート?」 「そういうことだ。とりあえず沙織が着陸したら行ってみようぜ。」 「うん。」 沙織着陸後 「きりりん氏、京介氏。お久しぶりでござる。」 「おう。沙織はヘリの中から俺達を見つけたな。」 「いや~、ばれてしまいましたか。」 「てか沙織パラシュートもやるんだ…。」 「このくらいはミリオタとして当然でござる!(キリッ)」 「いや、そんな顔でいわれても…。第一ミリオタの基準高くねえか?まあいいけどよ…。ところでおまえはこれからどうするんだ?」 「あ、考えてなかったでござる!てへぺろ(・ω<)」 「「おい~!!」」 「どうせなら丸1日だけご一緒してもいいでござるか?」 「まあいいか、桐乃も別に構わないよな?」 「まあ、旅は道連れ世は情けって言うしいいんじゃない?」 富津市で1泊 とりあえずこまごまと投下していくことにしたw -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/153.html
<俺の妹の手料理がこんなに○○なわけがない(SIDE:桐乃)> ※多分7巻2章後。 ※注意事項:寂しい系、むしろ切ない系、妄想過多、エロゲのような主人公の兄貴 試験期間中の放課後。 部活も仕事もない今日、親友のあやせ達と下校し、あたしは家に帰った。 「ただいま、お母さん。」 「おかえりなさい、桐乃。」 お母さんはそれだけ言うと、なんだか慌ただしく出かける準備をしていた。 旅行用カバン? 「桐乃。今日からお父さんとお母さん、泊りがけで出かけるんだけど、アンタ大丈夫?」 「えっ、大丈夫だけど、どうかしたの?」 昔、両親がお世話になった共通の恩人が、交通事故に遭って入院したらしい。 それで、その人にはもう身寄りが無く、身の回りのお世話の出来る人がいないから、 そういうサービスの手配と、昔の恩返しのために色々世話を焼きに遠地まで行く、ということだ。 「京介も18だし、アンタもしっかりしてるから。安心して出かけられるわ。」 「当たり前でしょ。アイツはともかく、あたしを誰だと思ってんの、お母さん。」 あたしは、いつもの自信満々の態度でお母さんに言ってあげた。 律儀な両親が安心して恩人を助けに行けるように。 困っていて、どうしようもない時に誰かが助けてくれる、その喜びを あたしはよく知っているから。 「お兄ちゃんと喧嘩しちゃダメよ。」 じゃあ、京介にもよろしく言っといてね、と言って、お母さんは出かけて行った。 喧嘩しちゃダメ、か。 ゴメン、お母さん。それは約束できないかな。 「――ふう。」 あたしはコーラで喉を潤し、ソファに腰掛けてファッション雑誌を手に取った。 いつも通りのあたしのリラックスタイムだ。 でも、今日は雑誌をパラパラとめくるものの、内容に集中できない。 ―――明日まで、兄貴と、京介と二人っきり。 さっきから、あたしの頭はそのことで一杯だった。 嬉しさと、同じくらいの苦しさと、期待と、諦観。 あたしと京介は、以前は最悪に仲の悪い兄妹だった。 京介は、ある時期からあたしを無視するようになり、まるであたしが存在しないかの ような態度をとるようになった。 あたしは何故そうなってしまったのか分からないままに、だけどひとつだけ理解していた。 ―――あたしの兄貴だった人は、いなくなってしまったんだ、ってことを。 だからあたしも、京介に対しては、あんたなんか大嫌いって、そんな態度をとるようになった。 でも、去年の初夏。忘れられないあの日。 あたしがいつからか夢中になっていた、人には言えない、でもとても愛しい『秘密』。 それを、ドジを踏んで京介に知られてしまった。 あたしの周りには、あたしの趣味を理解してくれそうな人なんて一人もいなかった。 親友のあやせも、両親も、もちろん京介だって、アニメやゲームにはちっとも興味が無い人たちだ。 だから誰にも相談できなかったし、オタバレなんてしたら生きていけないと思っていた。 なのに。 「お前がどんな趣味持ってようが、俺は絶対バカにしたりしねぇよ。」 その後も、京介はあたしを何度も助けてくれた。 オタクの友達を作るのを手伝ってくれた。 あたしの大切な趣味を守ってくれた。 あやせに絶交された時も、仲直りさせてくれた。 深夜の秋葉原から、電車もタクシーもないのに飛んで帰ってきてくれた。 京介のおかげで、あたしの人生には楽しいことがいっぱい増えた。 だからアイツにはとても感謝している。 でも、その度に、今では当たり前のように、考えるようになってしまった。 アンタ、あたしのこと嫌いなんじゃなかったの、って。 あたしには、なんで京介があんなに優しくしてくれるのか、分からない。 「一緒に帰ろうぜ。じゃないと俺、死ぬかもしれない。」 あたしがいないと寂しいって、そういって泣いてくれて。 京介にそう言ってもらえたら、他の何より力が湧いてくる自分に気付いて。 それなのに、いまだに京介は、不機嫌そうな、うざったそうな目であたしを見てくる。 あたしたちの関係は、変わっていない。 だから考えてしまう。 基本的に京介はお人よしだ。 だから、単にあたしが『妹』だから助けてくれるだけで、優しくしてくれるだけで、 ほんとは、あたしのコトなんか―――――――――。 あたしの新しい、誰にも言えない『秘密』。 とても大切で、何度も捨てようと思って、でも出来ないあたしの『秘密』。 もう、自分ではどうにも出来なかった。 「―――はあ。バカ兄貴。あたしにどうしろってのよ。」 いつの間にか、ソファにうつ伏せになって、ボーっと考えてしまっていた。 親がいないからって、だらけ過ぎよね。 それに、京介が帰ってきて最初に見るあたしが、こんな姿なんて、ヤだし。 あたしは部屋に戻って部屋着に着替え、姿見でチェックする。 ・・・超カワイイじゃん、あたし。 少し自信も戻ってきたので、今日の貴重な時間をどう過ごすか、計画を立てることにしよう。 10分後。 今晩の予定を立てたあたしは、いつも通りリビングで待機することにした。 あたしの立てた計画はこうだ。 まず、夕飯は京介と外食に行こう。 服もあたしが見立ててやって、あたしもバッチリカワイイ服でキめて、 去年買って貰ったピアスをつけていこう。 京介、気付いてくれるかな。鈍感だから、あんま期待できないけど。 頑張って、また腕も組んでみよう。デートの練習とか言って押し切れば、なんとかなるはず。 京介、どんな顔するかな。不安だけど、ちょっと楽しみ。 帰ったら、メルルのDVDをリビングの大画面で見よう。もちろん2人で。 京介は嫌がるかもしんないけど、今日は神シーンばかり見せて、絶対面白いって言わせてやりたい。 そしたら、これからも一緒に見てくれるようになるかも、だし。 1時間後。 あたしは今日の楽しい予感を味わいながら、ちらちらと時計を気にしていた。 時計は午後5時30分を示している。 ・・・京介、遅いな。 図書館で勉強とかしてるのかな。 何だかんだで受験生だし。 こんな日くらい早く帰ってきなさいよね。 あたし、楽しみにしてるんだから。 さらに1時間後。 ・・・おかしいな。 もう門限の時間なのに、京介は帰ってこない。 もしかして、何かあったのだろうか。 アイツが門限までに帰って来なかったことなんて・・・。 「―――――あ。」 あたしは、今日の楽しい予感が全部崩れていく音を聞いた気がした。 ウソ。そんなのってないよ・・・・・・。 京介に連絡して確認―――。 ・・・ダメ。あいつから「そう」だって聞くのは耐えらんない。 「ごめんね、桐乃。・・・ったく、京介も間の悪い子ね。」 「ううん、忙しいのにごめんね、お母さん。それに、あたしなら一人でも大丈夫って、 知ってるでしょ?」 「それもそうね。でも桐乃。夜道は気をつけるのよ。あんた、あたしに似てカワイイんだから。」 「うん、そうする。じゃあ切るね。」 ―――ピッ。 「・・・・・・・・・。」 京介は田村さん―――地味子のところで夕食をご馳走になっているそうだ。 なのに、あたしはそんなことも知らずに、ドコ行こうとか、何しようとか、 一生懸命考えて―――。 「バカじゃん、あたし。」 そう、独り言を漏らして、考えたくもないことを考えてしまう。 あたしは京介が地味子と話している姿を思い出してしまった。 心からリラックスして、優しい顔。 まるでそれが当然のように、相手を信頼している穏やかな顔。 あたしには絶対向けてくれない、そんな顔を。 思い浮かべて、寂しくて、涙が出てきた。 「あたしがいないと寂しくて死んじゃうんでしょ。シスコンでしょ、アンタ。」 「なのに、なんであたしを一人にするのよ、バカ兄貴。」 「アンタが何考えてるのか、分かんないよ―――。」 膝を抱えて顔を埋める。 分かってる。 アイツにとって、地味子の方が、気が合う、安心できる奴なんだって。 でも、それもそうかもね。 あのヒト、いっつも柔らかくて、あったかくて、穏やかな顔してるもん。 京介は鈍感だから気付いてないかもだけど、好意丸出しって感じ。 あたしは、そんなの出来ない。怖いから。 ホントはあたしのコト嫌ってるかもしれない京介に、そんなの出来るわけないじゃん。 勇気だして、ホントのコト言って、また気持ち悪いみたいな顔されたら。 あたしきっと、どうしていいかの分かんない。 あやせに絶交された時みたいに、落ち込んでるのを誤魔化すしか出来ない。 あんた、いっつもあたしのこと、強いヤツみたいに言うけどさ。 ホントは弱いんだよ、あたし。 あんたに嫌われてたらって、考えると泣いちゃうくらいには。 あたしの弱いトコなんて、見せられる人、あんまいないんだよ? お父さんやお母さんは、あたしのこと自慢の娘だって思ってくれてる。 親友のあやせだって、あたしのこと自慢の親友だって言ってくれてる。 モデル仲間や、陸上部のみんなだってそうだ。 高坂桐乃は何でも出来て、カッコよくて、スゴイんだって、そう思ってくれてる。 あたしはそれがすごく嬉しいし、絶対、その信頼は裏切りたくない。 そうじゃない、ダメなオタクのあたしを見てくれる人たちだっている。 黒猫は、どんなにケンカしても、懲りずにあたしと付き合ってくれて。 沙織は、あたしや黒猫といっしょにいて、心から楽しそうにしてくれて。 どっちかなんて選べない、大好きな友達。 あたしには、こんなにも大事なものがたくさんある。 きっと、誰からも羨ましがられるくらい、恵まれてるって思う。 でも、それでも。 誰よりあたしに力をくれるのは、アンタなのに。 一緒にいられなくて、一番寂しいのはアンタなのに。 「なんで帰ってこないのよ、バカ兄貴―――――。」 ひとしきり落ち込んだ後、メイクを直して。 アイツが帰ってくるまでどうしようかと考えていると。 台所で、お母さん愛用の料理雑誌を見つけた。 「料理、か。」 もし、あたしがすっごく料理上手で、京介の好きなもの、 何でも作ってあげれたら―――。 そんな縋るような気持から、料理を覚えようと思った。 いつも通り、妥協せず、徹底的に。 あたしは、落ち込んだ気持ちが立ち直るのを感じながら宣言する。 「絶対、美味しいって言わせてみせるから。」 「覚悟しなさいよね、バカ兄貴。」 終われ -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1390.html
79 名前:【SS】おかえし 1/3[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 20 37 17.14 ID fW7ipnxG0 [3/5] 最近京介の帰りが遅い。 理由はわかっている。 学校や予備校で連日模擬試験を行ってるからだ。 もうすでにいくつかの大学は受かってるんあけど、本命を前にラストスパートしてるらしい。 もちろん試験をしてない日もあるんだけど、そういう日も図書館に篭りっぱなしだ。 集中したいからだって言ってたけど―たぶん原因はあたしだろう。 あたしがちょくちょくあいつの部屋に遊びに行っているせいだ。 別にあたしは勉強の邪魔をしてるわけじゃないし、あいつの成績が落ちたという話も聞かないんだけど、 もしあいつが志望校に受からなかった時、あたしがあいつと遊んでいたからだという理由を作りたくないんだろう。 誰でもない―あたしのために。 「それはわかるよ? でもさ、今日くらい早く帰ってきてもいいじゃん」 あたしは頬杖を付きながら独り言ちる。 そんなあたしの前には、綺麗にラッピングされた箱が置いてある。 中身については……今日がバレンタインデーであることを考えればすぐにわかるだろう。 別にあたしは京介のことなんかどうとも思っていないけど、 最近のあいつは疲れ気味だから甘いものでも食べて疲れを取ったほうがいいだろうと思って、あやせと一緒に作ったのだ。 うん。それだけ。 別に他意はない。 本当だよ? 去年作った大人な風味漂うビターチョコとは違って、今年のは疲れが吹き飛ぶように特別甘く作った生チョコ。 味については自信がある。 なんたって一緒に作ったあやせが 「舌と味覚が蕩けて天国に上っちゃいそう」 と評して二つを残して全部つまみ食いしちゃったし、 さっき食後のデザートに食べたお父さんは、いつもの渋面のままだけど、 「俺の味覚が壊れるほどすごかった。 これほどのものが作れるとは、流石だな、桐乃。 おそらく一月は口の中に甘さが残ったままだろう」 と褒めてくれた。 きっと、京介の疲れも一気に吹き飛ぶに違いない。 「だからさ、早く帰ってこないかなー」 今日の夕食の時も京介は帰ってこなかった。 夕食に帰ってこないとなると、おそらく帰ってくるのは九時以降になるだろう。 別に一日二日で味が落ちるわけでもないし、早く渡す必要はないんだけど、 せっかく作ったんだし、時間がたちすぎて忘れちゃうのも困るし、 ずっとそわそわ待ってるのは時間の無駄だし、今後の予定もあるから早く渡したいんだけど…… ……まあ、少しくらいは京介の喜ぶ顔が早く見たいってのもあるかな? ほんの、ちょっとだけど。 「ふわぁ」 何もせずにただただチョコを見続けてると、なんだか眠くなってきた。 ご飯食べたからかな。 最近結構夜更かししてたし、今日一日中ずっと緊張しっぱなしだったのも原因かもしれない。 「……どうせ、あと一時間は帰ってこないよね」 京介が帰ってきてこれを渡したら、感激したあいつが夜遅くまであたしに構って来ちゃうだろうし、 今のうちに少しだけ寝ておいたほうがいいかな。 あたしは腕を崩すと、そこに顔を埋める。 まぶたを閉じる前に、最後に一度だけ『京介へ』というメッセージプレートが付けられたハート型のチョコを見つめる。 ちょっとだけ寝て……起きたら……これをあいつに…… 80 名前:【SS】おかえし 2/3[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 20 37 48.80 ID fW7ipnxG0 [4/5] 『おにいちゃん、そのチョコなにー?』 『これか? これはバレンタインチョコだ』 『バレンタインー?』 『そう。 女の人が好きな男の人にチョコをプレゼントするんだぞ』 『……おにいちゃん、だれかこいびとができたの? そのひとのこと、きりのよりすきなの?』 『ちがうよ。 これはお母さんにもらったんだ』 『おかあさんから? ずるいーおにいちゃんだけー! おかあさん、きりのにもチョコちょうだい!』 『ごめんね、桐乃。 お兄ちゃんにあげた分でもうチョコないのよ』 『えー』 『……ほらよ』 『え? おにいちゃん、きりのにチョコくれるの?』 『ああ。 しかも桐乃が好きなハート型のヤツだぞ』 『わーい! おにいちゃんだいすきー! おにいちゃんからチョコもらったー! きりの、これでおにいちゃんのこいびとだー!』 『あらあら。 良かったわね、桐乃』 「ん……」 体と胸の中に気持ちの良い温かさを感じて目が覚めた。 なんか、昔の夢を見てた気がする。 ところで、今何時だろう。 「げっ、二時間も眠っちゃったじゃん」 もう京介は帰ってきてるのかな? そう考えてすぐ側においておいたチョコに目を向けると― チョコが一回り小さくなっていた。 「は?」 思わず素っ頓狂な声が口から漏れる。 なんで京介にあげるはずの大切なチョコが小さくなってんの!? チョコって時間がたつと揮発したっけ? それともあたしの愛が小さくなっちゃったの!? 「……って、これ違うチョコじゃん!」 ほとんど同じ形、同じラッピングだから勘違いしちゃったけど、良く見ればそれはあたしが用意したチョコとは全然違っていた。 「でも、それだとあたしのチョコはどこ行ったんだろう?」 疑問に思ってそのチョコをひょいと持ち上げたところで、その下にあるメモ用紙に気がついた。 「なにこれ?」 そのメモ帳はぱっと見何も書かれていないが、どうやら裏面に書いてあるだけのようだ。 あたしはそのメモ帳を手に取ると、裏返して読み始めた。 「えっと……」 81 名前:【SS】おかえし 3/3[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 20 38 12.79 ID fW7ipnxG0 [5/5] 『腹が減ってたからチョコもらったぞ。 今まで食ったチョコを全て合わせたよりも甘くて美味かったぜ!』 それだけ。 あたしが京介のためにチョコを用意したことや、代わりに置かれていたこのチョコがなんなのかについては何も書かれていない。 「……まったく、あたしにお礼の一言もないとかマジありえないんだけど」 そう口にはするけれど、口元がニヤけいるのが自分でもわかる。 お礼はなく、代わりにチョコが置いてあった。 だからきっと、そういうことなんだろう。 このチョコを見ればわかる。 あたしも京介も、心は同じなんだ。 ……だからきっと、そういうことなんだろう。 「あたしのと比べて、安っぽいチョコだよね」 あたしは丁寧に包みをはがすと、チョコを一口だけ口に含んだ。 とても甘くて、どこか懐かしい味がした。 「う~ん、悔しいけど、これはあたしの負けかも」 あたしの手作りチョコが市販のチョコに負ける筈はないけど― 「このコート、京介のだよね」 あたしは、いつの間にか肩にかけられていたコートに手を伸ばした。 あたしに羽織らせる直前まで着ていたのか、仄かに温かい。 このコート、京介が羽織っているのをよく見かけるし、京介の匂いがするし、京介みたいに暖かいし…… 「つまり、帰ってきてコートも脱がないままあたしに会いに来てくれたんだよね」 妹からのチョコが欲しくてコートも脱がずに一目散に会いに来るなんて、あいつってばどんだけシスコンなんだろ。 チョコ自体はあたしの勝ちだけど、このコートとそのシスコンぶりに免じてここはあたしの負けということにしておいてあげる。 あたしは京介のコートを羽織りなおすと、もう一口チョコを齧りながら、京介の部屋の方を見る。 あたしの予定ではチョコをもらって照れてる京介をからかったり、甘えてくる京介に受験後のデートの約束を取り付けたりするつもりだっ たけど、 今のあたしだと恥ずかしくてそんなことはできないだろう。 きっと京介もそうだ。 だから、今日はこれでおしまい。 でも― 「ホワイトデーの三倍返しは覚悟しててよね。 今度は絶対に勝ってやるんだから♪」 やられたらやり返す。 例え負けても次には絶対に勝つ。 それがあたし、高坂桐乃なのだから。 あたしは京介の驚く顔を想像しながら、チョコの甘さに顔を綻ばせた -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/65.html
660 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 21 24 05 ID TnqA3oFz0 [2/4] コンコン 「どうぞ」 「よっ、準備できたんだって?・・・よく似合ってるじゃねぇか」 「あたりまえじゃん、あたしを誰だと思ってんの?そういうアンタは・・・ま、まあまあじゃん」 「おいおい、こういう時ぐらいカッコいいとか言えねぇのかよ・・・」 「キモッ!自分でカッコいいとか何言っちゃってるのこいつ!? あんたナルシストっぽいところあると思ってたけど、そういうところ直したほうがいいよ? …なんてね、冗談だって。カッコいいじゃん『兄貴』」 「こんなときでも相変わらず口がへらねえのな、お前も。というか何だよ、今更『兄貴』なんて」 「ん~・・・ちょっと昔のこと思い出しちゃってさ。そのせいかな」 「昔のことねえ。・・・そういえばお前にミスター・シスドーだのなんだの言われて色々言わされたこともあったか」 「うっ・・・」 「おっ、まさか図星か?たしか『そんな道理ッ!私の無理でこじ開ける!!』だったか。 今更シスコンだとかそういうのは否定するつもりもねえけどよ、今思えばあれは今まさにこの状況を望んでたってことだったのか?」 「・・・あんたが悪いんじゃん。何をしてもあたしの気持ちに気付きもしないし。 あのころのあたしがドンだけ苦労してたかわかんないでしょ?」 「うぐ・・・ま、まあいいじゃねぇか。今お互いこうしていられるんだからよ」 「結果論じゃん・・・色々あったよね、あたしたち」 「そうだな。・・・後悔してるのか?」 「してるわけないじゃん。これはあたしが望んだこと。それを後悔なんてするわけない」 「・・・」 「ただ、この場に『あいつら』がいないのがちょっと・・・ううん、すごく残念、かな」 「駆け落ち同然に家を飛び出して、色んなところを転々としてきたからな。 今頃なにやってるんだろうな、あいつら。案外昔とほとんど変わってなかったりしてな」 「あははっ、流石にそれはないでしょっ」 コンコン 「はい、どうぞ」 「お邪魔しますね。おお、お二人ともよくお似合いですよ」 「ありがとうございます、神父さん」 「いえいえ。準備が出来たのでお呼びにきたんですよ」 「そうですか、わかりました。んじゃ、行くか。桐乃」 「うん、兄貴」 「それまだ続けるのか?」 「いいじゃん、なんかそういう気分なの!」 「へいへい」 「こんな辺鄙な教会で式を挙げてくださるというので、こちらも張り切って準備したんですよ」 「それは、なにかすいません。気を使わせてしまったみたいで」 「お気になさらないでください。…こちらです。この扉の向こう。きっとお二人ともびっくりなされますよ」 「え?それってどういう・・・」 「それでは、どうぞ」 「「え?」」 661 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 21 25 30 ID TnqA3oFz0 [3/4] 「よう!久しぶりだな高坂!こんなめでたい席に呼びもしないなんて友達がいのないやつだな!」 「そうですよ先輩!ちょっとぐらい声かけてくれたっていいじゃないですか!お久しぶり、桐乃ちゃん!」 「あ、赤城!?」 「せ、せなちー!?な、なんでここにいるの!?」 「私たちもいるよ、きょうちゃん」 「へへへ、かなかなカッコいいじゃんか!あんちゃん!」 「麻奈実、ロックも・・・」 「桐乃、久しぶり・・・」 「なんだ、結構元気そうじゃんか。そっちの変態兄貴も♪」 「あやせ、かなこ・・・」 「なんでみんなここに・・・」 「拙者がよんだんでござるよ」 「沙織!」 「お久しぶりでござるな。きりりん氏、京介殿」 「お前、なんで・・・」 「何でとはまたつれないでござるな京介殿。拙者とお二方の仲ではござらんか」 「そうじゃなくて!何であたしたちがここにいるって・・・それに式のことも」 「それは、そこにいる神父殿でござるが・・・実は拙者のおじい様であるからして」 「「ええええええ!!?」」 「というのは嘘で、実はそちらの方はお父様のお知り合いでして。その関係でこちらに情報が流れてきたでござるよ」 「沙織さんがあなた方を探しているというのは私も聞き及んでいましたので。勝手ながら連絡させてもらいました」 「そ、そうだったんだ・・・もう、あんまりびっくりさせないでよね!・・・でも安心した。沙織、あんた何にもかわらないわね」 「だよな。しかし沙織よ、そのドレスにぐりぐりめがねはどうかと思うぞ・・・」 「はっはっは!そう褒めないで下され、照れるではござらんか。作戦成功でござるな。 では失礼して・・・そうそう、お二人にはまだ会っていただきたい人がいるんですよ」 「え・・・」 「まさか・・・」 「久しぶりね、二人とも。相変わらず兄妹そろっての間抜け顔で安心したわ」 「・・・」 「桐乃、京介、心配してたのよ」 「あんた・・・」 「親父、母さん」 「京介」 「・・・なんだよ、親父」 「もう私はしのごのいうつもりはない。お前達の覚悟も、決意もよくわかっているつもりだ」 「親父・・・」 「だがこれだけは覚えておけ。もし桐乃を泣かせるようなことがあれば、今度こそお前を許すつもりはない・・・わかったな」 「そうよ、京介。そんなことしたら、もう家の敷居またがせないからね。覚えておきなさい」 「ああ、わかったよ。親父、母さん。絶対に桐乃を泣かせるようなことはしない。約束する」 「それさえ聞ければもう私は言うことはない。・・・京介」 「なんだよ?」 「・・・すまなかった」 「!・・・ああ」 「ほら、あなた。席につきましょ」 「うむ」 662 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 21 26 18 ID TnqA3oFz0 [4/4] 「黒猫・・・」 「・・・」 「あたし、アンタになんて言っていいか・・・」 「・・・ふう、やっぱりあの時のことを、いまだに気にしてたのね。あきれたわ」 「そんなことって・・・!あたしは!ずっと、アンタに謝りたくて!でも、どういえばいいか、わかんなくて・・・」 「謝られることなんてあったかしら?彼は私ではなくあなたを選んだ。ただそれだけのことでしょう?」 「でも!」 「もう、しつこいわね。私がいいと言っているのだからそう受け取りなさい。・・・そうね、そんなに私に悪いと思っているのなら・・・」 「な、なによ・・・」 「せいぜい幸せにおなりなさい?私が、私たちがあなたたちをやっかむほどにね。 私はあなたが嫌いだけれども、あなたたちが幸せならそれでいいわ。だって私達は・・・と、友達でしょう?」 「!!・・・~~~っ!」 「きゃっ!・・・いきなり抱きつかないでくれるかしら?ああ、もう、涙をおふきなさい」 「だって、だって・・・!」 「ふう、・・・高坂桐乃」 「・・・なに?」 「あなたには、私の真名を呼ぶことを許すわ。これからは私のことは瑠璃と呼びなさい」 「! くろ・・・瑠璃、ありがとう。それとごめんね。あたし、あんたのこと・・・大好きだから!」 「!・・・そう」 「よう、久しぶりだな、黒猫」 「そうね、誰かさんに見限られて以来かしら?」 「むぐ、相変わらずキッツいっすね黒猫さん。そういわれてもしかたないんだけどね!?」 「ふふ。、さて、そろそろこの子を離してもらっていいかしら?いつまでも抱きつかれていたらたまらないわ」 「・・・そうか。ほら、桐乃離れろって。あ~あ~こんなに泣いちまって。ほら、これで涙拭けよ」 「ぐすっ、・・・うん、ありがと」 「じゃあそろそろ席に着くわ。失敗して恥をかかないようにね?『兄さん』?」 「余計なお世話だよ!?」 「みんなかわらねえな。なんか安心しちまったぜ」 「そうだね。・・・ねぇ兄貴」 「なんだよ」 「絶対にこの手はなしたら嫌だかんね?離したら一生恨んでうやるから!」 「離すつもりなんてはなからねーよ。それこそお前が嫌だっつってもな!・・・桐乃、今幸せか?」 「当たり前じゃん!兄貴が隣にいて、みんなが祝福してくれるんだよ?あたしちょー幸せだよ」 「そっか。そうだよな・・・」 「・・・?どうしたの兄貴」 「いや、控え室いるときにお前が昔のこと思い出してたっていってただろ?」 「うん」 「俺もちょっと思ったんだよ。もし昔の、お前に人生相談受ける前の俺が今のお前を見たらなんて言うかって。 でも考える必要もなかったわ」 「ふ~ん、なんで?」 「あのころの俺がなんて言うかなんて分かりきってるってこった。そう、あのころの俺はきっとこう言うんだろうさ・・・」 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 134 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/12/16(木) 21 35 46 ID 1cioRF78O